『スラムダンク』や『ドラゴンボール』などが連載され、653万部販売という途轍もない記録を打ち立てた「ジャンル黄金期」。1983年から1996年まで、年数にして13年ほどがその時期と言われていますが、その時に連載していた漫画家は現在も別の漫画の連載をしていたり、続編として続いているマンガもあるようです。
そこで今回はジャンプ黄金期を支えた漫画家を現在の連載を含めて紹介していきます!
ジャンプ黄金時代とは
そもそもジャンプ黄金期とは、『週刊少年ジャンプ』誌の発行部数が653万部の歴代最高記録に達し、全盛を誇った時代のことを示します。
掲載されていた作品を例に大雑把に時期を設定すると、『北斗の拳』の連載開始(1983年9月)くらいから『スラムダンク』の連載終了(1996年6月)までのおよそ13年間で、『Dr.スランプ』と『ドラゴンボール』(鳥山明)の連載時期にほぼ重なる時期です。
現在のジャンプ漫画の礎を築く
この時代を担ったジャンプ漫画は、『北斗の拳』が代表とされる「友情・努力・勝利」のジャンプイズムを体現する、男らしく硬派な作品が多く、現在も受け継がれるジャンプ漫画の根幹を成した時期といえます。
「ジャンプ黄金期」に連載されていた代表作
ジャンプ黄金期に連載されていた代表作と漫画家は以下の通りです。
- こちら葛飾区亀有公園前派出所 秋本治(1976年42号 – 2016年42号)
- キン肉マン ゆでたまご(1979年22号 – 1987年21号)
- Dr.スランプ 鳥山明(1980年5・6合併号 – 1984年39号)
- キャプテン翼 高橋陽一(1981年18号 – 1988年22号)
- キャッツ・アイ 北条司(1981年40号 – 1984年44号)
- 北斗の拳 原哲夫(1983年41号 – 1988年35号)
- ドラゴンボール 鳥山明(1984年51号 – 1995年25号)
- シティーハンター 北条司(1985年13号 – 1991年50号)
- 魁!!男塾 宮下あきら(1985年22号 – 1991年35号)
- 聖闘士星矢 車田正美(1986年1・2合併号 – 1990年49号)
- ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦(1987年1・2合併号 – 2004年47号)
- ろくでなしBLUES 森田まさのり(1988年25号 – 1997年10号)
- 花の慶次 原哲夫(1990年13号 – 1993年33号)
- スラムダンク 井上雄彦(1990年42号 – 1996年27号)
- 幽遊白書 冨樫義博(1990年51号 – 1994年32号)
- とっても!ラッキーマン ガモウひろし(1993年35号 – 1997年30号)
- るろうに剣心 和月伸宏(1994年19号 – 1999年41号)
このジャンプ黄金期の後に出てきたのが『ONE PIECE』(尾田栄一郎・1997年34号)であり、現在の週刊少年ジャンプを支えています。
ジャンプ黄金期を支えた漫画家の多くは現在も連載を抱えている!
ジャンプ黄金期を支えた漫画家は冨樫義博先生のハンターハンター 38巻が発売されるなど、現在も連載を抱えています。
現在連載している作品は
- 秋本治 『BLACK TIGER ブラックティガー』
- ゆでたまご 『キン肉マン』
- 高橋陽一 『キャプテン翼 ライジングサン』
- 車田正美 『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』
(週刊少年チャンピオンで掲載中)
- 荒木飛呂彦『The JOJOLands』
- 森田まさのり 『ザシス』
- 原哲夫 『前田慶次 かぶき旅』
- 井上雄彦 『リアル』『バカボンド』
- 冨樫義博 『HUNTER×HUNTER』
- 和月伸宏 『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』
です。多くの先生が今なお連載を抱えており、我々読者を楽しませてくれています。
高橋陽一先生『キャプテン翼』の連載終了を発表
2024年1月5日にサッカー漫画の金字塔・キャプテン翼の連載が終了すると、作者の高橋陽一先生のXで発表されました。
キャプ翼として知られ、サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手やフランス代表のキリアン・エムバペ選手、ブラジルのネイマール選手ら多くのスター選手もファンである事を公言しています。
それだけに今回の連載終了の発表は多くの方に影響を与えることになりそうです。
最後に
今回はジャンプ黄金期を支えた作品とその作者について調査、まとめてきました。
今なお現役で週刊連載をされている先生がいたり、映像作品などの監修をされていたりと精力的に活躍されていました。
多くの人に夢と希望、感動を与え続けている漫画家の皆さんがこれからも元気で精力的に活動してくれる事を期待したいですね!