イーサリアムの9周年に伴い、あちこちのニュースで「ICO」の文字がちらほらと見受けられますが、みなさんICOってご存知ですか?ご存知ない方のためにこの記事ではICO 仮想通貨を用いた仕組みを解説していこうと思います。
ぜひこの記事で、仮想通貨 プレセール おすすめが気になる方やICOについて知りたい方は参考にしてみてください。
ICOとは?
まずはICOとは何か?ということについて見ていきましょう。
ICOとは、「Initial Coin Offering」の略で日本語では「新規暗号資産公開」と言う意味になります。別名としてトークンセールと呼ばれることもあります。
ICOは資金調達方法のひとつで、企業やプロジェクト管理者など、資金を調達したい人が独自の仮想通貨(トークン)をブロックチェーン上で発行し、それぞれの投資家に公開することで、引き換えに投資家から資金を募る資金調達方法のことを指します。
2014年にイーサリアム(ETH)のICOが行われ、約1,800万ドル(約18億円)相当の資金調達に成功。さらに2016年には、TheDAOというプロジェクトがICOによりわずか28日間で価格が急上昇し、約150億円もの資金調達に成功しています。これにより、ICOが資金調達の有効な手段として認知されるようになり、注目を集めるようになりました。
ICOの基本的な仕組みとメリット
つづいてICOの基本的な仕組みやメリットについて見ていきましょう。
ICOの仕組み
- ICOを行う企業やプロジェクト関係者は、事前準備として独自の仮想通貨(オリジナルトークン)の発行やプロジェクトの説明資料(ホワイトペーパー)の作成を行います。
- 一般投資家へのICOアナウンスを行う前に、特定の投資家へのオファーとして通常の価格よりも安い価格で事前販売(プレセール)を行うこともあります。
- 一般投資家へ向けてのオファーは、クラウドセールと言います。企業やプロジェクト管理者はインターネット上でプロジェクトの説明を行うことで、投資家に購入を促します。
- こうして購入を希望する投資家にトークンを販売します。投資家は仮想通貨などで代金を支払い、トークンの所有者となるわけです
- このICOで集めた資金は、プロジェクトを進める資金となります。これにより、投資家はサービスや製品といったトークンの対価を受けとることができます。また、トークンが仮想通貨取引所で取り扱われるようになれば、投資家はそのトークンを売却することでさらに利益を得ることもできます。
ICOのメリットとデメリットは?
ICOのメリットとデメリットとはなんなのでしょうか。まずはメリットを。続いてデメリットを見ていきましょう。
メリット
- 企業やプロジェクト管理者:資金調達の幅が広がり、経営の自由度が高まる。
- 投資家:トークンを保有することで経済的利益を期待できる。プロジェクトの成功に伴いサービスや製品を受け取ったり、売却することで利益を得ることができます。
デメリット
- 一般的に、ハイリスクハイリターンの投資とICOはいわれています。 リターンが大きいという可能性があるのと同様に、損をするというリスクも高いといえます。 発行元には返済義務がなく、投資資金は保証されないということを理解しておきましょう。
- ICOには厳しい審査がないということで、詐欺にあう可能性も大いにありえます。投資に対する見極めが重要になってくることを忘れてはいけません。
ICOとIPOの違い
違いについて見ていく前にIPOとは何かを見ていきましょう。
IPOとは?
IPOとはInitial Public Offeringの略で、日本語では「新規株式公開」を意味します。未上場企業が証券取引所に新規上場して投資家に株式を取得させることを指します。
ICOとの違い
- ICOで与えられるトークンに「議決権や配当金を受け取る権利」は原則としてありませんが、IPOで発行される株式には株式数に応じた議決権を持ったり、株主総会への参加や経営への関与といった権利があります。
- ICOは少ない手続きで時間もかけることなく資金調達が可能ですが、IPOでは多くの審査や手続きが必要な上に、コストもかかり資金調達のハードルが高いといえます。
- ICOはインターネットを通じて国内外の投資家と広範囲での取引が行われ資金調達が可能となりますが、IPOは原則として国内での取引に限られるため対象となる投資家が国内に多く海外からの資金集めは難しいといえます。
まとめ
今回の記事では、ICOとはについてや、ICOの仕組み、そしてIPOとの違いについて理解を深めてきましたが、いかがでしたか?ICOは仮想通貨を用いた資金調達方法だということがわかりましたね。ICOはIPOように厳しい審査や手続きが必要なく、手間や時間をかけなくても資金調達が可能ですし、企業やプロジェクト管理者にとっても投資家にとっても、お互いにメリットがあります。しかしながら、デメリットもあるため、ICOはより安全な方法へと改善されてきています。今後どのように改善されていくかにも注目しつつ、理解を深めていきましょう。